健康づくりにおいて、肥満の予防は重要な位置づけを持ちます。肥満度の判定にはBMI(Body Mass Index)が用いられますが、同じBMIでもどこに脂肪がついているかで健康への危険性は大きく異なります。肥満のタイプは
「内臓脂肪型肥満」
「皮下脂肪型肥満」
に分けられ、前者の方が生活習慣病を発症するリスクが高いことがわかっています。肥満の予防には、食生活の見直しと併せて継続的に運動を取り入れることにより、さらに効果が期待できます。
肥満とは、体重が多いだけではなく、体脂肪が過剰に蓄積した状態を言います。肥満は下記のような生活習慣病を招きます。
糖尿病
高血圧症
心血管疾患
上記の生活習慣病は数多くの疾患のもととなるため、健康づくりにおいて肥満の予防・対策は重要な位置づけを持ちます。
肥満度の判定には、国際的な標準指標である
BMI(Body Mass Index)=[体重(kg)]÷[身長(m)2]
が用いられています。男女とも標準とされるBMIは22.0ですが、これは統計上、肥満との関連が強い糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)に最もかかりにくい数値とされています。
脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積した状態で、体格指数(BMI)25以上のものが統計学上、肥満と定義づけられています。
これまで一般的に肥満は遺伝と認識されてきましたが、近年、生活環境の関与も大きく着目されています。
食習慣の変化や身体活動量の低下などにより、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回り、過剰分が体脂肪として蓄積され、すなわち肥満につながります。肥満の家系においても、遺伝のみならず、家族の食習慣や運動習慣など共通した生活習慣が肥満の原因と考えられます。このように肥満の成因として重要なのは遺伝よりも生活環境および生活習慣が大きく影響していると思われます。
肥満の予防・治療には、エネルギー摂取(食事)と消費(運動)のバランス改善、すなわち摂取エネルギーを減らすことと消費エネルギーを増やすことが第一となります。しかし、極端な食事制限は長続きしない上、精神的にも悪影響を与えます。特に、若い女性では、自分は太っていると思っている人のうち半数以上が標準体重以下との実態も明らかになっており、不必要なダイエットによる健康への弊害が懸念されています。
1日に必要なエネルギーを把握し食べすぎないように気をつけることはもちろん、意識しないうちに摂取エネルギーが過剰になる傾向がある間食やお酒などの量にも留意しましょう。食事のリズム(欠食、食事時間など)を見直すことも重要です。あわせて、運動を継続的に行うことが大切であり、そのためには、日常生活で普段行っている活動の中に運動を取り入れるようにすると最も効果的でしょう。
次回は前述で記載した内臓脂肪と皮下脂肪にピックアップして説明します!
東京都北区王子駅徒歩4分から通える初心者専門のパーソナルトレーニングジムのサイトです⬇︎