ギックリ腰とは
顔を洗おうと中腰になったときや、重い物を持ち上げようとしたときなど、何かの拍子に急に腰が痛くなることがあります。それだけに誰もが発症する可能性の高い怪我になります。
このような突然に激しい痛みが襲い、動けなくなる症状をギックリ腰といいます。
別名「魔女の一撃」ともいわれています。
ギックリ腰は椎間にある小さな関節(椎間関節、別名ファセット)の捻挫によって急激に引き起こされます。
ギックリ腰はあくまでも診断に用いる名称ではなく整形外科的には腰椎捻挫(椎間関節捻挫)と診断されます。
急性腰痛の代表的なものになります。
腰痛といえばギックリ腰と連想されるほど、ギックリ腰を起こす人は多く、また激しい痛みをともないます。あまりの激しい痛みに、すぐに病院に駆け込もうとするのはごく自然な心理です。不安でパニックに陥り激痛で顔を歪めてしまうぐらいの痛みですがもし心に余裕があれば急いで病院に連れていくのは少し待ってみましょう。
なぜなら、
ほかの腰痛疾患が疑われる場合もあります。
場合によっては圧迫骨折など、ほかの病気であることも考えられます。
また腰部の神経の損傷も考えられます。
まずは神経症状を調べ、その反応で医師にかかる必要があるかどうかを判断しましょう。
腰椎のヘルニアや圧迫骨折、重度のすべり症などが急激に起こった場合は、足に神経症状(痺れ、運動麻痺、知覚麻痺)が起こります。
このような場合、足を軽くつねったり、何か物などで軽く押してみて皮膚の感覚が正常かどうかを確認してみます。
腰の痛みが強くて感覚が分からない場合は足首や足の踵を動かし左右ともに正常に動くかどうかを確認します。
このときに感覚が鈍いか足を動かせないようなら腰部の神経が損傷いている可能性があります。この場合はそのまま姿勢を変えようとせずにその場の安全を確保し迷わず救急車を呼びましょう。
神経に損傷がない場合は安静にし、痛みが落ち着くのを待ってから診てもらいましょう。
お医者さんはレントゲンの検査など、ひと通りの検査を行い診断を確定します。特別な問題がなければ痛み止めの内服薬など処方され、安静するように言われるはずです。
ギックリ腰を起こしたら2、3日は休養をとってできるだけ安静にしましょう。
ぎっくり腰の発症直後、痛みが強い場合には、腰に負担がかからない楽な姿勢をとるようにします。
「膝を軽く曲げて横向きに寝る」
横向きに寝る場合には背中を丸め、膝を抱え込むようにします。
もしベッドのマットが柔らかくて沈みやすい場合は骨盤が沈み過ぎて背骨のカーブが不自然になるのでかえって痛みを誘発する場合があります。のでその場合はタオルなどをウェストの下にいれるといいでしょう。
「あおむけに寝て、膝を曲げる、または低めの台に両脚を乗せる」
ぎっくり腰や腰に痛みが出ている状態で、仰向けで脚を伸ばして寝ると痛みが出ます。人の身体の構造上、仰向けになり脚を伸ばすと腰に力が入りやすいので、痛みになります。腰を丸める・膝を曲げる体勢は腰の筋肉が伸びないので、痛みがでにくい姿勢となります。
かつて、ぎっくり腰を起こした後は、安静にすることが大切だと言われていました。しかし、ずっと動かないでいると、腰痛との関係が深い背中の筋肉が衰えてしまうため、回復が遅れてしまいます。
したがって、発症から2~3日後に痛みがやわらいだころから、動かせる部位は積極的に動かすようにしましょう。
ギックリ腰の受傷直後に、整体やマッサージなどに行く方は多いと思います。まれにパーソナルジムにくる方もいます。
原因が分からずに整体院などで施術を受けたりすると悪化してしまうこともあります。
整体院やマッサージのお店では適切な診断はできません。これはもちろん自分たちトレーナーもそうです。
話を聞いておそらくこういう病状かもしれませんとしか言えませんので、必ず医療機関に行ってもらうようにします。
レントゲンやMRIなど画像所見ができる整形外科のお医者さんに診てもらうことをまずはお勧めします。
次回はそのギックリ腰の予防などについて話していきます。
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