中高年になってから膝が痛みだすと、年のせいだから仕方がないと諦める人は多いのではないでしょうか?
しかし膝の痛みをそのままにしていると、徐々に生活が不自由になり普通の生活を送るのが困難になるぐらい進行してしまうかもしれません。
旅行や趣味で楽しいシニアライフを送るはずが、家に閉じこもったまま寝たきり生活になってしまう可能性も充分にあります。
すでに膝の痛みを感じているならば、自分で膝の状態を確認し、どの部分にどんな痛みを感じているか、どんな姿勢や動きで痛くなるか、痛みの程度はどのようなものか一度痛みと向き合ってみましょう。
椅子から立ち上がるときに膝が痛む
長く歩き続けると膝が痛む
歩いたあと膝が痛む
階段の上り下りがつらい
長い時間座っていると膝が痛む
座っている椅子から立ち上がることがつらい
膝の曲げ伸ばしのときの音や違和感
正座ができない
膝が腫れている
この上記のチェックは
変形性膝関節症の機能評価になります。
何個か当てはまる方がいたら変形性膝関節症の疑いがありますので疑いがあれば整形外科などの医療機関で診断をしてもらいましょう。
変形性膝関節症とは??
変形性膝関節症は女性に多くみられる膝の疾患です。
関節のクッションである軟骨が、加齢や筋肉量の低下などによりすり減って、痛みが生じる病気です。
高齢者になるほど発症率は高くなります。
軟骨がすり減った分、膝関節の骨と骨のすき間が狭くなって内側の骨があらわになり、骨のへりにトゲのような突起物ができたり、骨が変形したりします。また、関節をおおっている関節包と呼ばれる繊維膜の内側に炎症が起こるため、黄色味がかった粘り気のある液体が分泌されます。いわゆる「膝に水がたまった」状態になります。
初期では立ち上がり、歩きはじめなど動作の開始時のみに痛み、休めば痛みがとれますが、正座や階段の昇降が困難となり(中期)、末期になると、安静時にも痛みがとれず、変形が目立ち、膝がピンと伸びず歩行が困難になります。
ちなみに膝の障害を持つ方は全国に3000万人以上います。
高齢化人口の増加に伴い、足腰のトラブルに悩む人が増えています。
なかでも中高年に多く見られる変形性膝関節症の患者は潜在的に3000万人いると言われています。
日本での変形性膝関節症の一般的な治療は内服薬とヒアルロン酸の関節注射が中心です。基本的な治療は物理療法、薬物療法、運動療法の3つを組み合わせた自己治療がメインとなることが多いです。
病院で処方された内服薬や外用薬を使い、痛みを和らげ炎症を抑えます。
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物理療法
痛みの緩和のために患部を温めます。熱や腫れがある場合には冷やすことも加えます。
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薬物療法や物理療法を行い安静にしてきたら、運動療法で症状を和らげ、進行を食い止めます。
変形性膝関節症で膝の軟骨がすり減ってくる原因は残念ながら、まだ明らかになっていません。比較的この症状になりやすい方は体質、年齢、性別、肥満、筋力の点でなりやすい人というのが挙げられています。
年齢では女性は50歳以上、男性は65歳以上になると発症しやすくなります。
女性は男性の3~4倍なりやすいといわれています。
これは加齢によって軟骨を守る女性ホルモンの働きが低下するため膝関節症になりやすくなるからです。
また、女性は男性に比べて筋肉量が少ないために関節にかかる負担が男性より多いといわれています。加齢や性別はどうしょうもないですが筋力や肥満体型などは個人の努力で改善はできます。
自分は医療従事者ではないので治療などの行為はできません。
治すというアプローチではなく運動指導者として少しでも膝の痛みを改善できるような運動と予防策、膝の痛みの知識もみなさんに提供できたら何よりです。
つづく
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